
現場の「使いたい」をすぐ形に。誰もが使えるプラグインで業務改善を加速。
ロジスティード株式会社
ロジスティード株式会社 様

業務内容:3PLを中心とした総合物流(保管・入出荷・輸配送など、物流業務の包括的な受託)
利用用途:基幹システムでは対応できない隙間業務の補完。拠点の設備情報管理、消防・防災、輸配送の動態管理、社内申請、入出荷管理、アプリ棚卸し、kintone環境間のアプリ移行管理 など
従業員数:グループ人員 約56,240名(2026年3月末現在)
kintone利用ユーザー数:約3,700アカウント
kintone歴:2017年契約(2021年ごろから主管部門による全社展開)
ロジスティード株式会社は、グローバルに物流事業を展開する企業です。主力は3PLで、お客様の商品について保管・入出荷・輸配送までを一貫して請け負い、倉庫の運営方法や配送方法も含めて物流業務を総合的に支援しています(ロジスティード 公式サイト)。
グループ各社にはそれぞれ基幹システムがあります。そのすべてをkintoneに置き換えるのではなく、基幹システムでは実現できない「隙間」を埋める仕組みとしてkintoneを活用しているのが特徴です。
現在のkintoneアカウントは約3,700。継続的にアプリを作成・改善している社内人材は100名を超えます。現場が自ら改善できる文化が、全社展開の土台になっています。
一方で、そのkintoneをカスタマイズするために、以前から高度なツールを導入していました。検索窓の追加や条件による色付けといった比較的単純な機能までこのツールに頼っていたため、設定できるアプリ数の上限や習熟のハードルが問題となっていました。そこで同社が採用したのが、ユーザー数・アプリ数の制限がなく、使う人や対象アプリの社内申請なしで使い始められるCrena Pluginでした。

今回の導入事例では
- どのような課題が具体的に発生していたのか?
- なぜ「Crena Plugin」の導入を決定したのか?
- 「Crena Plugin」を導入してどのような効果があったのか?
という点について、親会社の主管部門でkintoneのライセンス管理・教育・全社共通アプリの展開を担当されている佐藤さん、松本さん、伊藤さんをはじめとするご担当者の皆様に、詳しくお話をお伺いしました。
顧客課題
kintoneが全社に広がった背景
kintoneの契約は2017年に始まり、主管部門として全社展開を本格化したのは2021年ごろです。きっかけは、もともとRPA(定型作業の自動化)を全社展開する部門が案件管理などにkintoneを使い、その便利さを実感したことでした。
広がりの大きな理由の一つが、通常のシステム開発では時間的に間に合わない突発的な対応や、全社から一斉に情報を集める業務です。国内だけでも数百の拠点があるため、各拠点の設備情報データベース、消防・防災関連の管理、トラックの動態管理など、全社で必ず管理しなければならない業務にもkintoneが使われました。
その後、基幹システム化するほど予算やリソースを割けない改善活動にも利用が広がり、ユーザー数が積み上がっていきます。パソコンの持ち出し申請のようにExcelで行っていた業務、小規模現場の入出荷管理のようにAccessで属人化していた業務も、kintoneへ置き換えられていきました。
定着を支えたのは、中央部門だけがアプリを作る体制ではありません。相談窓口を用意し、利用部門が支援を受けながら自分たちでアプリを作成する。kintone教育を継続し、各グループ会社のDX担当者や、現場の改善意欲が高い社員を育成する。継続的にアプリを作り続けている人が100名を超えていることが、約3,700アカウントまで広がった土台になっています。
佐藤さん「継続的にアプリを作成している人は、社内に100名を超えていると思います。」
軽いカスタマイズまで、高度なツールに頼っていた
Crena Plugin導入前、同社ではkintoneのカスタマイズに、高度なツールを主に使っていました。複雑な処理の流れや、条件・ロジックが多い要件には適している一方、次のような課題も見えてきていました。
- 利用アプリが増えるにつれ、このツールで設定できるアプリ数の契約上限に近づいていた
- 検索窓の追加、条件による色付け、フィールドの表示制御など、比較的単純な機能にも同じツールを使っており、アプリ設定の枠を消費し、設定にも時間がかかっていた
- 利用には自己学習が必要で、使う人・対象アプリごとに社内申請が前提だったため、初心者を含む幅広い利用者への展開には向きにくかった
高度なカスタマイズは残しつつ、単機能のカスタマイズはもっと簡単に使える手段へ分ける。その方針が、プラグイン選定の出発点になりました。
「Crena Plugin」の導入へ

複数のプラグインがセットになった製品は、他社とも比較しました。機能面では最後まで迷ったといいます。最終的な決め手になったのは、ユーザー数・アプリ数に制限がないことでした。
約3,700アカウント、しかもこれから全従業員へ広げていきたい企業にとって、ユーザー数に応じた制限や課金は導入の大きな足かせになります。アプリ数についても、併用する高度なツールのような契約上限を意識せず使えることが評価されました。定額で料金体系が分かりやすいこと、複数の単機能プラグインをセットで利用できること、初心者でも設定しやすいことも、選定のポイントになっています。
導入後の使い分けも明確です。カスタマイズ数が多く、処理の流れが複雑なものは、これまでどおり高度なツールを使う。検索窓、条件に応じた色付け、フィールドの表示変更、添付ファイルの見やすさ、一覧からの一括更新といった単機能はCrena Plugin。主管部門としては、複雑でなければ原則Crena Pluginを推奨する方針です。
松本さん「高度なカスタマイズ向けの既存ツールは申請が必要ですが、Crena Pluginは申請なしで使えます。複雑でなければ原則Crenaを推奨しています。」
それでは、実際の導入効果を見ていきましょう。
導入効果
[1] 特別な教育なしで、すぐ全社へ展開
Crena Pluginは、導入後すぐに全ユーザーへ展開されました。特別な教育は行っていません。
佐藤さん「導入してすぐ全ユーザーへ展開しました。教育をしなくても安全なプラグインだと思っています。」
全ユーザーへ「このようなことができるので、自由に使ってください」と案内し、使いたい人が徐々に利用を始めています。併用している高度なツールは、使う人と対象アプリの両方について社内申請が必要です。Crena Pluginはその申請なしで使えるため、各部門が小さな改善を始める際のハードルが大きく下がりました。
佐藤さん「現場へ広く展開する時には、Crena Pluginのような誰でも使えるプラグインが必要です。」
[2] 検索プラグインで、設定時間を大幅に短縮


検索プラグイン
指定した条件でレコードを高速に検索できるプラグインです。よく使う検索条件を画面上に配置でき、一覧の絞り込みを直感的に行えます。
ご担当者が把握している範囲では、検索機能を付けたいというニーズは多く、以前は高度なツールで作成していました。Crena Pluginに切り替えてからは、設定の速さが大きく変わったといいます。
松本さん「検索機能は、Crena Pluginの方が圧倒的に早く作れます。」
具体的な活用例の一つが、kintone環境間でアプリを移行する際の進捗管理です。ある環境から別の環境へアプリを移すとき、移動したか、しないのか、進捗はどうなっているのかを管理しています。アプリIDや進捗状況で簡単に検索できるよう、検索プラグインを利用しています。
[3] アプリ間レコード一括更新で、アプリ棚卸しを効率化


アプリ間レコード一括更新プラグイン
一覧画面から、複数レコードの内容をまとめて更新できるプラグインです。見直し対象へのフラグ付けなど、同じ更新を繰り返す業務を効率化します。
主管部門では、kintoneアプリの情報をアプリへ登録し、用途や改善効果をユーザーに記録してもらう「アプリの棚卸し」を行っています。一度入力された内容を再度見直してほしい場合、対象レコードへ一括で「見直し前」などのフラグを付けています。
一覧画面からまとめて更新できるため、棚卸し対象の洗い出しと再確認依頼がスムーズになりました。
[4] 添付ファイルプレビュー、条件書式、タブ表示が現場に定着
各プラグインの設定件数を確認すると、添付ファイルプレビュープラグインが最も多く使われているとのことです。物流業務ではExcelやPDFなどのファイルを扱う機会が多く、添付ファイルを画面上で確認できる機能との相性が良いと考えられます。


添付ファイルプレビュープラグイン
添付ファイルをダウンロードせず、kintone上で直接プレビューできるプラグインです。PDFやOfficeファイルの確認作業を減らせます。
条件書式プラグインもよく利用されています。以前は別のプラグインを使っていましたが、Crena Pluginへ統一しました。Excelからkintoneへ移行する際、「色が付かないと分かりづらい」という要望が出やすく、需要が高い機能です。


条件書式プラグイン
条件に応じてフィールドの色や書式を自動で変えられるプラグインです。一覧や詳細画面の視認性を高め、状態の把握を助けます。
タブ表示プラグインも、条件書式と同程度に利用されています。フィールド数の多いアプリでも、画面を整理して見やすくできます。


タブ表示プラグイン
詳細・編集画面をタブで分割表示するプラグインです。フィールドをグループ化して見やすく整理でき、入力しやすい画面構成を簡単に作れます。
[5] マニュアルへの導線が、初心者の自走を支えている
単機能のプラグインは、初心者にとって分かりやすい、という評価も印象的でした。プラグインを選ぶとメニューが表示され、すぐにマニュアルを見られる導線が、自分で試すきっかけになっています。
松本さん「機能が分からない時に、すぐマニュアルを見られるところがすごく良いと思っています。」
「これは何だろう」と思った利用者がマニュアルを見て、自分で入れてみようと判断できる。その結果、主管部門への問い合わせはほとんどありません。少し迷っても、よく読めば解決できるケースが多く、問い合わせが発生するのは設定方法よりも、動作が想定と違う場合が中心だといいます。
利用者からは「簡単に設定できるようになった」という声も出ています。専門的な教育をしなくても全社へ展開できたことと、現場が自ら改善を始められることが、大規模組織ならではの効果です。
まとめ&今後の展望

kintoneとCrena Pluginの導入により、同社では
- 約3,700アカウントの全社基盤に、社内申請なしで単機能プラグインを展開
- 検索や条件書式、添付ファイルプレビューなど、現場が自分で設定できる改善手段を確保
- アプリ棚卸しなどの主管部門業務も、一括更新で効率化
といった成果が生まれています。拠点や業務が多様で「中小企業の集合体」のような性質を持つ同社にとって、中央ですべてを作り込むのではなく、各部門が自らアプリを作る分散型の活用と、Crena Pluginの「誰でも使える」というコンセプトはよく噛み合っています。
最後に佐藤さんに今後の展望をお伺いすると、グループ内でメールアドレスを持つ約12,000名の従業員全員がkintoneアカウントを持つ状態を理想としている、と話してくださいました。現在はまだ約3分の1にとどまりますが、基幹システムの隙間を埋め、基幹と利用者をつなぐフロントエンドとして、社内外の情報共有や顧客企業との連携にも活用し、kintoneを会社のプラットフォームとして定着させていきたい、という考えです。
ロジスティード株式会社のさらなる発展を心よりお祈りしております。ご協力いただきありがとうございました。